不動産売買における決済とは?何をするのか?
不動産売買における「決済」とは
不動産売買における「決済」とは、売買契約で取り決めた内容に基づき、取引を完了させる最終段階の手続きです。具体的には「残代金の支払い」と「物件の引渡し」を同時に行い、これによって不動産の所有権が売主から買主へ正式に移転します。
決済当日に行う主なこと
1. 本人確認・書類確認
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司法書士が売主・買主双方の本人確認(運転免許証やパスポートなどの写真付き身分証明書を提示)と、所有権移転登記に必要な書類の確認を行います。
2. 残代金の支払い
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買主が売主へ残代金を支払います。多くの場合、住宅ローンを利用する買主は、このタイミングで銀行から融資が実行されます。
3. 各種精算金の支払い
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固定資産税や都市計画税、管理費・修繕積立金などの精算金を、所有期間に応じて売主・買主間で清算します。
4. 領収書の受け渡し
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売主は残代金や精算金の領収書を買主に渡します。
5. 鍵や関連書類の引渡し
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売主は買主に物件の鍵、設備の取扱説明書、設計図書など関連書類を引き渡します。
6. 司法書士・仲介会社への報酬支払い
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司法書士や不動産仲介会社への報酬(仲介手数料など)を支払います。
7. 所有権移転登記の申請
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司法書士が登記所に所有権移転登記の申請を行います。抵当権が付いている場合は抹消手続きも同時に行います。
決済の場所・所要時間
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決済は通常、買主が住宅ローンを利用する金融機関の店舗で行われます。
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所要時間は1時間から1時間半程度が一般的です。
決済に必要な主な持ち物・書類
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売主・買主の本人確認書類
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登記関係書類(権利証、印鑑証明書など)
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鍵、設備説明書、設計図書など
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精算金や仲介手数料等の現金や振込用紙
決済の重要性
決済は不動産売買の最終工程であり、ここで残代金の支払いと物件の引渡し、所有権移転登記が完了して初めて取引が成立します。書類や手続きに不備があると決済が延期され、契約違反や違約金の発生リスクもあるため、事前準備が極めて重要です。
まとめ
不動産売買における決済とは、「残代金の支払い」と「物件の引渡し」を同時に行い、所有権移転登記を申請することで取引を完了させる手続きです。当日は司法書士や金融機関担当者、不動産仲介会社も立ち会い、厳格な本人確認と書類確認、各種精算が行われます。
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