🏠 引渡し前の“現状有姿”って本当にそのまま渡されるの
不動産を購入するとき、契約書や重要事項説明書でよく目にする言葉があります。
それが 「現状有姿(げんじょうゆうし)」 です。
一見「何も手を加えず、そのままの状態で渡します」という意味に思えますが、
本当にそのまま渡されるのでしょうか?💡
今回は、現状有姿の意味や注意点、そしてトラブルを避けるコツをまとめました。
1️⃣ 現状有姿とは?
現状有姿とは、簡単に言うと
「売主が今所有している状態のままで、買主に引き渡す」
という契約上のルールです。
つまり、例えば中古住宅なら、
-
壁紙の剥がれ
-
水回りの汚れ
-
庭の雑草
-
壊れた網戸や小さな雨漏り
など、現状のまま引き渡すことを意味します。
ただし、ここで勘違いしやすいのが、「現状有姿=売主は何もしなくていい」というわけではない点です。
2️⃣ 現状有姿でも補修が必要な場合がある
実は、現状有姿の物件でも、売主が責任を負うことがあります。それは、
-
契約書で明記されている場合
-
安全性や法律上の最低基準に関わる場合
です。
⚠️ 安全性に関わる場合
たとえば、
-
主要な柱や梁に大きな腐食や亀裂がある
-
水道・ガス・電気が使えない
-
建物が倒壊の恐れがある
こうした場合、現状有姿でも補修や修繕が必要になることがあります。
「現状有姿だから全く修理不要」と思っていると、後で大きなトラブルに…💦
⚠️ 契約書で明記されている場合
現状有姿の契約でも、事前に
「クロスの剥がれは売主が補修する」
などと書かれていれば、その範囲は修繕されて渡されます。
つまり 現状有姿=全て自己責任ではない のです。
3️⃣ 現状有姿で渡されるときの注意点
現状有姿で物件を購入する場合、次の点に注意すると安心です。
① 物件の状態を必ず確認
契約前に 必ず現地をチェック。
-
壁紙や床の傷
-
水回りの水漏れ
-
建具の開閉状態
-
シロアリ被害やカビの有無
写真や動画で記録しておくと、後でトラブルになったときにも証拠になります📷
② 契約書の内容を確認
「現状有姿」と書かれていても、
-
修繕箇所の明記
-
設備の動作確認
-
瑕疵担保責任の範囲
これらがどうなっているかを必ずチェックしましょう。
③ 瑕疵担保責任の確認
中古住宅の場合、法律で売主に 隠れた欠陥(瑕疵)が
あった場合の責任 が一定期間義務付けられています。
契約時に「現状有姿」としても、瑕疵があれば修理請求できることもあります。
つまり「現状有姿=全て自己責任」ではないのです🏡
4️⃣ 現状有姿のメリット・デメリット
✅ メリット
-
価格が安くなることが多い💰
-
売主の負担が少ないため手続きがスムーズ
-
自分好みにリフォームしやすい
❌ デメリット
-
引渡し後に思わぬ修理費用がかかることも
-
小さな不具合も全て自己負担になる場合がある
-
現状確認を怠るとトラブルになりやすい
5️⃣ まとめ:現状有姿=「そのまま渡される」とは限らない
結論として、現状有姿=完全に手を加えないで渡されるわけではありません。
安全性や法律上の最低基準、契約書の明記内容によっては、売主が補修するケースもあります。
購入者としては、
-
契約前に物件の現状をしっかりチェック
-
契約書の内容を確認
-
瑕疵担保責任の範囲を理解
これがとても大切です。
💡 ポイントは、「現状有姿=自由にリフォームできるチャンス」と捉えつつ、 リスク管理はしっかり すること。
📌 最後に
中古住宅や土地を買うとき、「安いから現状有姿でもいいや」と思いがちですが、
契約前の確認が未来の安心につながります。
トラブルを避けるために、写真・動画で状態を残したり、専
門家にチェックしてもらうのもおすすめです🔍
現状有姿だからこそ、自分の目で確認することが一番の安心材料。
購入後に「思ったより傷が多かった…💦」となる前に、しっかり準備しておきましょう。
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