住宅ローン金利の推移と今後の動向
住宅ローン金利は、2024年のマイナス金利政策解除以降、特に固定金利で上昇傾向が顕著になっています。2025年8月時点の主なポイントと今後の動向は以下の通りです。
住宅ローン金利の過去から現在までの推移
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1990年代は変動金利で8%以上を記録したこともありましたが、バブル崩壊後はほぼ一貫して下落傾向でした。
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近年は長期的な低金利が続いていましたが、2024年のマイナス金利解除をきっかけに、金利上昇局面へ転じました。
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2025年8月現在の主要金利は下記の通りです。
年月 | 変動金利(表面) | 基準金利 | フラット35金利 |
---|---|---|---|
2025年8月 | 0.525% | 2.625% | 1.870% |
2024年1月 | 0.375% | 2.475% | 1.870% |
2021年1月 | 0.525% | 2.475% | 1.290% |
2018年1月 | 0.600% | 2.475% | 1.360% |
1991年1月 | 8.500% | 8.500% | 5.500% |
現状と今後の動向(2025年8月現在)
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日銀は2024年3月にマイナス金利を終了し、2024年7月と2025年1月に追加利上げを実施。政策金利は0.5%となっています。
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変動金利は「店頭金利」の上昇に比べて、引き続き低水準(0.5%程度)に据え置かれている銀行が多いですが、今後は優遇金利(引き下げ幅)競争が縮小することで実際の適用金利も上がっていく見通しです。
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固定金利型(フラット35等)は2024年から上昇しており、今後も長期金利の上昇に連動してさらに上がると予想されています。
今後の見通し・注意点
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主要シンクタンクや専門家調査によると、変動金利ベースの政策金利は2026年6月までに0.8%近くまで上昇、長期金利ベース(全期間固定)の金利は2026年半ばにかけてもじりじり上がる見通しです。
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景気や物価動向、追加利上げの有無が今後も金利に大きな影響を与えるため、定期的な金利動向の確認や、ライフプランに応じた金利タイプの選択が重要となります。
まとめ
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現状、変動金利は低水準ながら今後上昇、固定金利はすでに上昇中。
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金融機関間の優遇金利競争が縮小すれば、適用金利の上昇幅が拡大する可能性。
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今後住宅ローンを利用する方は、適用金利の動きや日銀の政策変更に注意しつつ、早めの情報収集と対策が必要です。
2026年以降の日銀追加利上げが行われた場合、住宅ローン金利はさらに上昇が見込まれています。
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主要な民間シンクタンクやエコノミストの予測では、政策金利は2026年に1.0%程度まで上昇する可能性が高いとされています。
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住宅ローンの変動金利は現在の0.5%前後から1.25%前後にまで上昇する見通しです。実際、エコノミストの多くが「2026年末には変動金利1.1~1.7%程度もあり得る」と予想しています。
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全期間固定金利型についても、2026年半ばには現在(2025年8月)の1.87%前後から1.9~2.0%へとじりじり上がるシナリオが中心。
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今後は物価や賃金動向、為替、世界経済情勢の影響もあるものの、0.75%~1.2%程度の金利アップは十分あり得ると考えられています。
したがって、2026年以降に日銀が追加の利上げを実施した場合、住宅ローン金利は現在より0.5%~1.2%程度上昇し、変動金利なら1.0~1.5%、固定金利なら2.0%前後となる予想が有力です。金融機関間の競争や付帯サービスの工夫で多少の調整はありますが、「新規借入」「借換え」いずれも今後は上昇基調が続くと見ておくのが妥当です。
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